技能的熟練の解体
技能的熟練の解体・・・
その「技術」をとおしての客観的な系へのおきかえという過程は、前者「豊富な労働の世界」を解体するとともに後者「封建的」人間関係と根性主義・心掛け主義の世界も解体するはずなのです。
・・・ところが私たちは、はなやかな色彩にはみなされているこれらの職業群の中に残存していることを毎日のようにみせられています。
医師や大学の研究者養成における徒弟的人間関係や無償労働の搾取は、つい先ごろ世間をさわがせ話題になったばかりですね。
サラリーマンの根性主義なども、この領域、例えば販売部などでもっともはげしいのです。
Tomcatエリート候補の営業部員がスローガンを絶叫したり、工学博士の肩書きをもつ部長が朝礼で社訓を斉唱したりする図は、およそ「組織された知性」のイメージからもテクノクラートという呼称からもほど遠いものです。
それは「日本人の心性」によることもさることながら、この領域での労働能力が、まだ大部分・・・
人間の個人的習練と経験とにもとついてなされる、いわば技術職人とでもいうべき性格のものであることと無縁ではないでしょう。